集落の環境整備について考える視点(1)

1.はじめに

 集落の生活・生産環境整備を進める上で、考えおくべき事項をまとめてみました。

 基本にあるのは集落のアイデンティティです。一般的に、道路でも集会所でも公園でもよろしいですが、整備されることが決まると、住民としては、「道路ができて便利になって嬉しいや」、「公園ができて子供たちが安心して遊べて嬉しいや」、良かった良かったと手放しで喜んでしまいますが、それはとても危険です。

 大方の整備については、設計コンサルタントが通り一遍のデザインを行い、事業を発注する自治体は、餅は餅屋だからと、完全に業者に丸投げすることが多いようです。自治体の職員がたいへん優秀で、住民の意見をしっかりと聞き取って、それらを反映し、施設の整備に活かすこともありますが、おおよそは、予算や空間的な制限において、金太郎あめ的整備などと言われますが、どこにでもあるような地域らしさの感じない整備をしてしまうことが多いのです。

 自治体職員としては、住民の声を反映させたくても、広すぎて、全員の意見を反映させることなんて到底できるものではないし、それを聞いていると、とんでもない時間がかかってしまうし、寧ろ、聞くことで必ず反映してくれるのかと勘違いされるのが怖くて、予算に見合った整備に終始してしまうのです。 また、住民の皆さんも、日々の生活が忙しく、とりあえずそこは行政に任せておけばなんとかなるだろうと考えてしまいがちです。是非、投げっぱなしにならず、興味を持って、計画段階から整備され完成する最後まで見ていってもらいたいものです。

 これから数回にわたり、集落の環境整備に当たって、どういうことが視点としてあげられるかを勉強してみましょう。

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