令和6年度に向けて

 令和5年、世界はまた動乱の一年となりました。ウクライナ侵攻は終わりの兆しもありませんし、10月には、イスラム組織ハマスが突如イスラエルへ攻撃を開始し、その後イスラエルの激しい応酬で、ガザ地区の住民は過酷な生活状況が続いています。中国の台湾侵攻もきな臭いですし、世界はどうなってしまうのでしょうか。報道を見るのが嫌になってしまいます。

 そんな状況下、日本の株価は上昇を続け、3月4日には4万円を突破して、バブル期以降の史上最高値を更新し、その後も勢いが止まりません。ウハウハしている人もいるとは思いますし、大企業では大幅な賃上げがあったとも聞きますが、物価は上昇し、庶民の生活は何も変わっていないのに、市場だけが浮足立っているようにも見えます。もちろん年金のみ生活者である私も生活は苦しくなる一方です。

 政治の世界はいつまでたっても体たらくで、「政治と金」の問題はいつになったら終わるのでしょうか。政治がある限り終わらない問題なのでしょうか。野党の質問は子供の喧嘩のようで、まともな政策論議はほとんどなされておらず、予算もなあなあで決まっていきます。その時任せの計画で、国家100年の大系どころか、ここ10年ぐらいの計画もまともに見えていないように感じます。誰も。

 最近は、農林水産省における農村振興施策にも大きな動きはなく、農村政策は安定しているようにも見えますが、こんな時ほど、土台は確実に蝕まれていると思わなければならないでしょう。農村をどうするかなんて言うのは、百年の計で考えるべきことでありますが、そういう政策問題は議論されているとはとても思えません。基本法の見直しもパッとせず、基本法の見直しの観点である「食料安全保障の抜本的な強化」、「環境と調和のとれた産業への転換」、「人口減少下における生産水準の維持・発展と地域コミュニティの維持」も、言葉の使い方は異なっているものの、これまでとなんの変哲もない。こういうのを「惰性」というのだと思います。心配ではありますが、私が何かをできる訳でも無く、心配のままあれよあれよという間に、2月27日には閣議決定され、国民の関心のない中で、1月26日に召集された令和6年の通常国会に提案され、審議が始まりました。

 さて、日本や世界が大きく変化していく中、情勢の動きに関係なく、わたしができることと言えば、「農村に生きるとはどういうことか」を中心に、精神論的な「農村づくり」の重要性を考え、提唱していくことだけです。農村づくり・ICT支援研究会の5年間の運営はそれに尽きましたが、今後もその考え方が変わることはありません。本稿末で公表する令和5年度会計報告を以って会計を締めて、6年目に入ることにいたしますが、先ずは、これまで5年間、会員の皆様の暖かいご支援と深いご厚情を以って、なんとか乗り切ることができたことを感謝申し上げます。

 令和5年度は、私にとってはたいへん苦しい1年となりました。3月4日の「言わせてもらえば」の投稿「令和6年度4月以降の運営について」でもお話しました通り、前立せん癌の再燃もあり、また昨年の肩の骨折も手術後のリハビリがうまく行かず、少々不自由が残り、長くワープロを打てなくなりました。だんだんと妻や家族との時間に重心を移し、十分な投稿や情報発信が出来なかったことをお詫び申し上げます。

 さて、令和6年度からは、「令和6年度4月以降の運営について」で告知しましたように、有料の会員制を廃止し、どなたでも無料で会員となっていただき、どのコンテンツでも参照できるようにして、会員の皆様並びに農村づくり、農業・農村のICT化を進めておられる方々のお手伝いをしてまいりたいと思います。これからは、農村づくりと繋がらない今までより軽い記事も多くなるかもしれませんが、引き続き、農村づくり・ICT支援研究会をよろしくお願いいたします。

 農村づくり・ICT支援研究会の令和5年度の会計報告を致します。これは、会則第9条「会長は年度末に、年度の会計報告をホームページにおいて公開する。」によるものです。令和5年度は2023/4/1~2024/3/31が会計期間となります。 

※なお、令和6年度からは会長の私費のみで運営致します。

※楽ちん多面等ソフト普及会計は終了します。

※L’Arc~en~Cielのコンサートへ名古屋へ行った次の日、名古屋城を見てきました。写真は本丸御殿と小天守と金のしゃちほこが立派な天守閣です。

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。