ワークショップをやってみよう(5)

 (3)環境点検の活動「ここの場所見て・聞いて」(ステップ2)

1)点検活動

 何を点検するかは、地域の実情に応じて異なりますが、初めのうちは、反対者が想定されないテーマを選定する方が望ましいです。利害関係の生じないものを対象にしながら、だんだんと利害の生じる対象へと移していくと、円滑な点検活動となります。

2)点検するポイント

地域の子供たちが生き生きと成長し、お年寄りの豊かな暮らしが実現し、青壮年層にとって魅力と活力あふれる地域を創造していくためには、地域に埋もれている生産・生活を支える多面的な機能を見つけだし、地域活性化の資源として利用していくことを考えていく必要があります。そこで、国土保全としての機能はもとより、景観、生態系、文化・歴史、教育等の多様な機能を呈する資源を再発見し、その現状について整理することが必要です。

 但し、何でもかんでも資源を取り出してくるのではなく、整理する場合には、機能毎の整理や資源と機能のつながりについて明確にしていく必要があります。

 表2は点検のテーマを整理したものですが、多様に出てきた様々な資源や問題点をこの範疇でまとめてもかまいませんし、逆に、この範疇の中からいくつかを限定して点検すると言うやり方もあります。

 また、こんなおきまりの範疇に留まるのではなく、もっとマニアックに地域独自の視点を設けることも良いと思います。もちろん、だんだんと難しくはなるのですが、慣れてくると、そんな試みも地域の中でやってみましょう。地域資源を子供にとって大切なものと、お年寄りにとって大切なものに仕分けしてみるとか、雨の日に気になるところと暑い日に気になるところ等の分け方で点検するとか、もっと遊んで、アニメの聖地としてふさわしい場所、大声を出したくなる場所なんて言うのも点検テーマとなります。

 但し、このようにちょっとマニアックな視点で点検をする場合は、主催者は、事前の現地調査をしっかりと行い、そのような仕分けが重要な視点となるか否かを検討しておきましょう。

表2 集落環境点検のテーマと点検のポイント

3)点検方法

 グループ毎に、カメラと地図をもって、各自の役割分担により、いっしょに歩きながら多様な視点で環境点検を行います。進行係は時間までに集合場所に戻れるようにして下さい。主催者がルートを示すのが普通です。また、グループ毎に点検ルートを指定してもかまいません。範囲が狭い場合や、時間的なゆとりがある場合は、班毎に「点検ルート計画」を作ってから出かけると言う方法もあります。

 点検中は、班毎に固まって歩くことが大切です。時々、歩くスピードや興味の対象が違うため、班内でばらけてしまっている場合もありますが、点検活動は、写真を撮ったり、チェックをしたりする以上に、班内でいろいろと話し合いながら歩くことが大切です。話をしている内に、チェックする項目もまとまってきます。ですから、進行役やスタッフは、班がまとまって動けるような工夫をしてください。また、「そこ遅い」なんてことを言うとやる気が失せたりしますので、点検活動そのものの工夫の中で、ばらけた集団がポイントポイントでまとまれるような工夫をするべきです。

 但し、班を構成せず、イベント的に点検を行う場合は、バラバラに歩くことになりますが、その場合は、ルートの途中各所にスタッフを配置しておくことが必要です。

4)写真撮影

 グループ毎に地域内を歩き、「点検マップ作成」は「グループ員の意見や気が付いた点や特徴」を確認しながら記録係が地図に書き込みます。また、写真撮影者は写真チェックシートに撮影した写真の題名とグループの意見をまとめて、撮影の理由を書きます。写真チェックシートの番号と地図上の写真番号は同じにして下さい。(カメラを準備できない場合は点検内容の書き込みのみ)

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