楽ちん多面令和3年度版 もうすぐ完成

 久しぶりに多面活動の事務支援ソフト『楽ちん多面』のお話をさせていただきます。

 本ソフトは、国立研究開発法人農研機構の職務発明プロクラム「多面的機能支払活動記録システム」を、株式会社イマジックデザインが許諾利用し、会計帳票などの実務に役立つ機能を追加し、令和元年6月より販売を開始したものです。これまで、この「言わせてもらえば」のコーナーでも、何回か特集を組んで紹介させていただきましたが、この6月で早2年が経過します。

 イマジックデザイン社の販売開始とともに、農村づくり・ICT支援研究会としては、多面的機能支払交付金制度の円滑な推進を目的に、ボランティアとして本ソフトの普及・販売支援を始めました。特定の製品の販売を後押ししているので、まるでイマジックデザイン社の販売代行業者のようですが、そうではありません。研究会としては、農村のICT化の推進のためのボランティアとして活動しており、これによる研究会の収益はまったくありません。国が開発したものを広く世間に普及させ、社会に貢献したいという一心であります。(国が開発したものは往々にして大したものはないと言いたい方もいらっしゃるとは思いますが、確かにそんなものもあるかもしれませんが、良いものもたくさんあるんですよ。※国研さん失礼しました)

 そこで、高齢者が多く、情報・コンピューターリテラシー(活用力)の低い農村部において、これまでパソコンを一度も使ったことがない方でも、パソコンさえあれば、本ソフトを買ったその日からすぐに利用できるよう、誰でもすぐに操作できる簡単マニュアルの作成と公開、操作講座の開設、YouTube(ユーチューブ)を活用した操作ビデオの公開等を行ってきました。

 最近では、コロナワクチンの接種に関する予約、一年前には特別定額給付金の受給に当たって、情報弱者等がパソコンからの手続きが難しくてできないことが問題になっていますし、今やパソコンやスマートフォンとインターネットを介しての防災関連や福祉・教育に関する情報共有は、社会生活にとって欠かせない行為となってきています。如何にパソコンが嫌いであろうと、携帯電話を持ちたくなかろうと、過去に車社会の発展において、誰もが免許を取りに行ったように、社会の変化にある程度は対応しなければ、住みにくい世の中になってきているのです。

 河島英五を気取り、『時代おくれ』の歌詞にある♪人の心を見つめ続ける 時代遅れの男になりたい♪と行きたいところですが、そうは社会がさせてくれないのです。

 研究会としては、ちょうど、パソコンを勉強し始めるのに良いレベルのソフトではないかと考え、煩雑な多面事務の軽減を、パソコンを使ってやってみてはいかがですかということで、力を入れて紹介をしています。

 1年目は、国の多面講習会で展示ブースを設けさせていただきましたが、大々的な広報にはならず、普及もそれほどは伸びませんでしたが、2年目は、コロナ禍にあって、非常に動きづらくはなりましたが、自治体の担当者から研修会に来てほしいとのお声もたくさんかかり、安全面の綿密な準備をして、宮城県、山形県、群馬県、新潟県、長野県、埼玉県の各県内いくつかの地域で、多面の役員や事務担当者を中心に研修会を開かせていただきました。また、緊急事態宣言以降は、Zoomでの研修会をいくつかの市町村と進めています。

 ソフトの内容につきましては、農林水産省の様式改定が微細である限り、毎年対応するとともに、ユーザーの皆様からのご助言もできる限りソフトに活かし、さらに、県独自の様式についても、全国ほぼ8割をカバーすることができ、徐々に、楽ちん多面のホームページも充実し、アクセス数も増え、おかげさまで、たくさんのユーザーの皆様に愛用されることとなりました。

 購入いただいたユーザーの皆様には、この場を借りて感謝申し上げます。

 令和元年に販売開始した折は、なかなか本ソフトの有効性をご理解いただけなかったようで、本省の出しているExcelで十分だとの声もありましたが、パソコン内のカレンダーに、活動した日の活動時間や活動項目、参加者、写真等を登録するだけで、自動的にデータが整理され、本省提出用の様式等が自動的に整理される上、日当支払やリース関連の帳簿も自動的に作ることができるということで、徐々に本ソフトの価値が認められるようになってきており、ユーザーの皆様からは重宝しているというお声があります。

 特に、本ソフトに関して、多くのユーザーから支持されておりますのは、本ソフトの開発コンセプトであります『ユーザーの皆様とともに作るソフト』でありまして、日常的に、「こんな帳票は出力できないだろうか」、「こういう工夫はできないだろうか」と言ったご提案やご助言を、私が直に聞き取りながら、できる限りその内容を反映したソフトに進化していっている点であります。

 令和2年度版については、多くのユーザーから提案頂いた会計帳票を取り入れ、一気に倍以上にしました。また、活動記録日報や金銭出納日報もユーザーの皆様からの要望に応えて作らせていただきました。もちろん、開発経費の制限もありますし、地域によって活動のまとめ方が異なるため、すべてを反映することはできませんが、ユーザーの皆様が現場でどんなご苦労をされているのかの情報を共有しながら改良し、深化させていくことは、研究会にとっても重要な取組であります。常日頃より、これらの情報については、農研機構、イマジックデザインとも共有し、本省の多面室へも提供しております。

 令和3年度版につきましては、6月上旬公開、更新を目標に、現在改定作業を行っております。ユーザーの皆様からの意見ともすり合わせながら、順調に開発は進んでおり、本省の様式改定への対応と、これまでも出来ていた機能ではありますが、立替払いや組織への交付金配分について、より簡単に登録できる機能を追加する予定です。

 もう2週間ほどお待ちください。より進化した『楽ちん多面』が、ユーザーの皆様には郵送で届きます。

 これまで、事務ソフトを使ってこなかった多面活動に勤しむ地域の皆様、本省の様式やExcel(エクセル)だけでやりくりされてきた皆様、また、今年から広域になるのでその機に事務ソフトの導入を考えておられる地域の皆様、是非、『楽ちん多面』のご利用をご検討していただきたいと思います。

 こんなに高機能で、その割に使い易く、たったの49,500円。更新・保守もしっかり付いているのに、毎年の保守費も無料、操作に関する質問は、ほぼ年中無休でメールを受け付けていますし、難しい問題は電話ででも質問にお答えしています。都道府県や市町村の担当者や広域事務局等が中心になって推進していただけるのであれば、Zoomの研修会もスケジュールさえ合えば無料です。

 どうして、こんなに安くて、こんなにサービスがいいのか。それは、当研究会が農村づくりに取り組み、多面的機能の維持向上を進める地域の皆様のお役に立ちたいからです。

 研究会には、「タダより怖いものは無い」と言われるような裏は何もありません。但し、大変申し訳ありませんが、会長・山本徳司一人が切り盛りしているちっぽけな研究会ですので、ご不便をおかけすることは多々あろうかと思いますが、ご容赦ください。 『楽ちん多面』を買うと言うよりは、農村のICT利用に一歩踏み出されてはいかがですか。研究会がご支援申し上げます。

※アイキャッチの写真は安曇野市大王わさび農場です。

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