自分なりの新たな老後スタイル

 前立腺がんが再燃し、去勢抵抗性前立腺がんとなったことで、令和6年度より、農村づくり・ICT支援に関する情報はこれまでに公開した情報だけを継続公開して、会員制、支援活動はすべて中止させて頂きました。そして、ブログに当たる『言わせてもらえば』のコーナーは、農村づくりに拘らず、普段思っていることや社会の動きに対して物申したいことや、たまたま思い出した昔の思い出などを気ままにエッセイとして綴っていくことにしました。

 だいぶ行動範囲が縮小されたため、家にいることが多くなり、農村づくりを目指す読者の皆様に向けた新たな情報や農業発展のためのICTに関わる話題を書くことが少なくなってきたことは確かですし、体調の悪い日も増えて、なかなか筆がスラスラとは運ばない日もあります。でもその代わりに、身の回りの小さなことに関心を持つとともに、新たな情報収集や好奇心による挑戦的な行動によって、自分なりの老後スタイルを確立し始めました。

 まず、あまり家の中に閉じ籠っているのも良くないので、音楽ライブ、観劇、小旅行などの頻度を増やしました。でも、観たいミュージシャン、アーティスト、行きたい観光地、食べたいグルメが多くなってしまい困ってしまいます。私の場合、好きも嫌いもなんでも多様な分野を、どこでもなんでも観て聴いておきたい性格なので、すぐ体力の限界を超えそうになります。それに、細々とした年金暮らしで、お金がいくらでもある訳では無いので、外へ出るのは少しセーブしながら楽しむしかなくなります。

 よって結局は、テレビをみる時間がものすごく増えてしまうことになります。このテレビというのも曲者です。「あなたの趣味は何ですか」と訊かれて、「テレビです」と言ったら、「それを趣味と言うのか」と言われそうですが、私は、朝から晩までNetflixやAmazonプライム等で、ドラマやアニメを一日中見ているので、こう答えるしかなさそうです。元々テレビっ子ならぬテレビ爺(ジジイ)なので、これがまた楽しくて仕方ないのです。なんでもかんでも見てしまいます。昔見たドラマを一気に見直したり、観ていなかった映画を見たり、アニメも片っ端から見倒しています。最近見た中では『ち。-地球の運動について-』は良かったな。昔なら、レンタルビデオ屋さんでいろいろと選択してみることになりますが、今はサブスクなので、マニアックな作品に偏らなければ、だいたいのものは見たいと思ったらその日の内に見ることが出来ます。これがいけませんねぇ。今月なんか、木村拓哉ドラマ特集を自分で組んで、『ロンバケ』、『ラブジェネ』、『ヒーロー』、『グッドラック』、『ビューティフルライフ』と一日中次から次へと見て、「やっぱり、キムタクはどれ見てもキャラ一緒だなぁ」と感心している内に、あっと言う間に1ヵ月経っちゃいました。過去の日曜劇場やNHKの大河ドラマも次々と見ていますし、私の場合、同じドラマを何回見ても、決して飽きないタイプなので、何度でも繰り返し見ながら、その時々で、「このセリフやっぱり違うなぁ」とか「配役が合ってないよ」と、一人でぼやきながら、まるでドラマ評論家になったか、制作者側に立ったような気分になっています。

 で、妻に、「動かないで一日中テレビ見ていると、認知症になるよ」と怒られます。これはいかんと、今度は歩いて5分程度のところにシネマコンプレックスがあるので、昼間に一人でひょこっと散歩の途中みたいな感覚で映画を観に行きます。今度は「テレビ見てるのと同じじゃん!」と罵られ、頭を使うことなら良いのだろうと、テレビゲームをやります。都市開発ゲームの「CitiesSkylines(シティーズスカイライン)」もまだ納得するほどはやり込んでいないし、国家経営シミュレーションの「TROPICO6(トロピコ6)」も、「信長の野望」も途中から進まなくなっているので、何度も何度もリセットして遊び直しています。そして今、「ゼルダの伝説-知恵のかりもの-」に挑戦していますが、なにしろ知恵が無いので、これもまたなかなか進まない。

 読書は、目が悪くなって、直ぐに疲れてしまうので、かなり時間は減ったものの、それでも、一週間2冊ぐらいはジャンルを限定せず読んでいます。更に、最近練習を始めたデジタルサックスフォンも、もうちょっと上手くなりたいし、カラオケも・・・、誰に読ませるともなく小説もいくつか書いていますし・・・、あれやこれやと家で遊ぶのが結構忙しいのです。歳を取ると時間が早く進むように感じると言われますが、あれは本当みたいです。

 病気が進行したので、研究会の活動に制限をかけて、少しはゆっくりしようと思ったのに、遊ぶのに疲れてしまうって、これってどうよって感じなんですが、「もっと歳が行くと、がんばろうと思っても動けなくなる時が来るから、動けるうちになんでもやっといた方が良いよ」と妻が言うので、とりあえず、この”好きな時に好きなだけ好きなことをやる”という新たな老後の生活スタイルを実践することにしました。

 令和6年は能登半島地震に始まり水害も、宮崎日向灘でも地震、イスラエル、ウクライナの問題も終結せず、日本もアメリカの国政もあっち向いたり、こっち向いたり、物価は高騰し、政治と金の問題は何も解決できぬままですし、自治体のレベルの低い不祥事が次々と発生し、政治そのものへの不信感も募ります。そんな社会で発生する闇バイト事件や無差別殺人事件など倫理観の欠片も見えないニュースも多くなり、気も重くなります。でも、そんな時代に不安を持ってもどう変わる訳でもなく、私は私、お金がなければないなりに、時間がなければないなりに、最大限楽しんで生きるしかないでしょ。老後スタイルと言う程のものではないかもしれませんが、いえいえ、これが、自分なりの老後へ向かう生活スタイルなんですよ。それが何か?

 こんな感じで遊びながら、これからもがんばって『言わせてもらえば』に投稿していきますので、是非来年もお付き合い願います。それではこれで、年末・年始のお休みに入ります。年明けは2週目くらいからまた情報発信していきます。令和6年もなんとか生きながらえさせて頂きありがとうございました。来年は少し身体を動かすことに時間を割こうかと思いますが、さて余裕はあるだろうか。

※アイストップの写真はもう数年前に撮ったものです。

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