怪獣の鼻歌

 「じじいもばばあも歌え!」って、満席の会場に向かって煽るけど、なかなかついて行けないよ。こちらけっこうガタ来てますから。11月16日の日曜日にVAUNDYのVaundy one man live VAWS hall tour “little punk”の最終公演に東京ガーデンシアターまで行きました。

 VAUNDYはファン層が広いです。若い人だけかと思ったら、老若男女様々。今回私は今年1月19日のVaundy one man live ARENA tour”FUSION”埼玉アリーナ公演以来の2回目ですが、妻は初めてとなりました。ほとんど曲を知らないのに、急遽ファンクラブに入って、付き合ってくれました。

 ファンクラブ限定ということもあって、『世界の秘密』、『不可抗力』、『灯火』なんかの2019~2020年の曲もだいぶ含まれてましたね。ファンとしては満足のいくセトリだったんではないでしょうか。私は、一番大好きな『恋風邪にのせて』と新譜の『偉生人』、『忘れる前に』あたりが無かったのが残念でした。

 VAUNDYのファンはVAWSと呼ばれていますが、VAWSはとにかくよく曲や歌詞を覚えていますね。とにかく声は大きいし、手振りもよく揃い、鍛えられていますね。キャッチ―な曲が多いから歌いやすいとは言え、それでも、耄碌の始まっている私なんかにはなかなか覚束ない。ここ2週間毎日のようにサブスクで様々な曲を聞いてイントロだけで曲名までは分かるようになりましたが、さて、「歌え」って言われたら、歌えるもんじゃない。

 最近、他のアーティストのライブもそうなんだけれど、2、3年前のようには身体が弾まなくなったように思います。先日も転倒したばかり(言わせてもらえば「病人失格」25.10.25投稿)なので転倒が恐いし、更に、骨粗しょう症なので、いつのまにか骨折が気になってジャンプできない。きっと、B’zのライブで♪そして輝くウルトラソウル♪(作者: B’z )と最後に観客全員がシャウトしても、一人♪ハイッ♪と手を上げて飛べないだろう。気持ち的には『ウルトラソウル』を持っているんだけれど、体力的には”おのれの限界に気づいて”いて無理できないから、『モデレイトリーソウル』とするか、♪ハイッ♪って手を上げるところを、♪五十肩♪と叫んで、半分ぐらいにするか。どちらにしてもノリは相当悪い。ライブは好きで好きで、いよいよ動けんとなるまで、いろんなアーティストのライブに行きたいのだけれど、ちょっと疲れてきたのも確か。ということで、VAUくんには悪いけど、「じじいもばばあも歌え!」にはしっかりと応えられません。

 妻は、全然曲知らないって言ってましたが、最初の4曲と最後の5曲は聴いたことがあるってことで、予行演習のサブスク効果は出ていたようです。

 夫婦共々、だんだんと身体がほぐれてきて、最後から2曲め『怪獣の花唱』はちょっと身体が揺れてました。身体が軋むからノリたくないんだけれど、あの曲始まると、どうしても踊って歌っちゃいますね。♪落ちてく過去は鮮明で 見せたい未来は鮮明で すぎてく日々には鈍感な君へ♪のところとか、落ちてくのが過去なのか未来なのかよく分からなくなるし、落ちてく過去は鈍感な気がしてきて、うろ覚え。自然に鼻歌になってしまいました。辛うじて、♪ねぇもっと 騒げ怪獣の歌♪(作者:VAUNDY)のところだけは手を振って歌えました。VAUくん、「これで許してください」

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