多面の事務支援ソフト東京に集まる

 去る11月6日、東京の一橋講堂において、農林水産省主催で、「令和元年度の多面的機能支払い交付金全国研究会~活かそう人材、地域の宝~」が開催されました。

 本省より、5年間の取組と効果についての説明があった後、基調講演、事例発表が行われ、全国から400人を超える多面活動組織や県、市町村の担当者が参加しました。

 また、新しい試みとして、事務支援システムの実演も、会場ロビーで行われました。

 事務処理労力の軽減問題は、多面制度の適正な運営に当たって重要な課題であることは、アンケートなどでも明らかにされています。如何に書類の簡素化をするかも重要ですが、ICT等を駆使して、省力化を図ることも強く求められており、全国で様々な団体や民間がこの問題に挑戦していると思います。

 私が、この問題に初めて立ち上がったのは平成24年でした。平成19年、農地・水・環境保全向上対策の取組から活動している組織からは、この問題がちらほらと出始めていて、後々大きな問題に発展するのではないかとは思えたが、その当時、この問題に対する関心は低かったため、農研機構職員であった私は、いくつかの企業に声をかけソフト作成の協力を仰いだが、なかなか賛同を得ず、やむをえず、本研究会の前身とも言える「農村づくりIT支援研究会」を有志のプログラマーで立ち上げ、ボランティアでソフト開発を手掛けました。

 このソフトは、山形県、宮城県などを中心に全国に100地域ほどに普及しましたが、その後、制度が変わってからは、私も一戦から離れていました。しかし、この度、農村づくりのための地域資源管理GIS「VIMS」を開発し、それらの技術を元に、土地改良区業務サポートシステムなどを手掛けているイマジックデザインさんが多面の事務支援ソフトにも挑戦していると聞き、微力ながら当研究会もソフトの普及に当たって、ご協力することになりました。

 今回、東京で実演をした民間は三社。株式会社アーバンシンクさんの「田園クラブ」、桜井株式会社さんの「STAFileReportⅣ」と私が関わっている株式会社イマジックデザインの「楽ちん多面」でしたが、講演の休憩時間には、それぞれのブースに多くの関係者が集まり人だかりができ、現場当事者の関心の高さが伺えました。特に、どの社も利用者に高齢者が多いことを勘案した設計になっているようで、それぞれに工夫がされていたのが印象的でした。

 当研究会は、「楽ちん多面」の普及促進を担ってはいますが、私の個人的な思いとしては、一つの会社の商品を押すだけではなく、高齢者が多い上、事務取扱いにも慣れない農村部でのICT利用促進を進めることにあります。

 それぞれの企業も、努力をしていますので、ちょっと見て、「あぁ、難しい。これはもう無理」と思わずに、是非、利用者側もソフト利用に挑戦してみてほしい。もしかしたら、ピタッとはまるソフトが見つかるかもしれません。今回は三社でしたが、全国には様々な多面の事務支援ソフトが出回っていると思います。いろんな機会で勉強してもらいたと思いました。

(※文頭写真について:会員や読者に勘違いされては困るので、言っておきますが、女性ばかりに詳しく説明したわけではありませんので・・・・・。)

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