私は、退職してからは、家事全般を大方やらせてもらっています。家内が学習塾の講師をやり始めてから、もうかれこれ20年近くになりますが、その間、退職前も退職後も、家事の半分は私が分担しています。特に、ここ10年は、家内は午後2時頃出かけて、帰りは夜8時過ぎになるので、家内が掃除、洗濯、買い物をして、私は風呂掃除、洗濯物のたたみと片付け、料理して、帰りを待つという生活スタイルになっています。遅い時間帯の食事になるので、肥満や糖尿などの成人病リスクは高くなり、良くないとは思うのですが、夫婦の会話も大切なので、遅くなっても、食事は一緒にとるようにしています。致し方ない我が家のスタイルということになります。

 退職してからは、私は基本、家にいるものですから、買い物も料理もすべて私がこなしていますし、洗濯や掃除も、家内がいる時は彼女がやりますが、溜まっている時は、私が適当にやってしまいます。最近は、部屋全体の掃除は私がやって、風呂掃除は家内の出番として残してあります。家内が、「小姑みたいに!」と怒ることもないので、男女共同参画社会を目指してと言うよりは、自然体で家事を楽しんでいます。

 考えてみれば、家内とか奥さんと言う割には、彼女はあまり家の中にはいませんし、「奥」というほどの屋敷でもないので、奥に居るわけでも、奥から出てくると言う感じでもありません。家内という呼び名は私の方があっているのではないかと思えます。いや、「家政夫のトクジ」かもしれない。

 うまい下手はあるのでしょうが、私は家事が仕事として苦にならないタイプであることはまちがいなさそうです。男性の中には、料理ができなくて、退職してもご飯が作れなくて、上げ膳据え膳の方もいると耳にしますが、私は、料理なんか寧ろ好きな方で、「男の料理」と言われないよう、またいろいろと、同じ食材が続かないようにメニューを考えながら、最近では、少々カロリーのことも考えてやっているつもりです。また、掃除なんかも、得意じゃないけれど、以前は狭い家を掃除して回って、終わって、「よっこいしょういち」とソファに腰を下ろすと、その足元にまだゴミあるじゃないかなんてことがありましたが、研究に研究を重ね、如何にすればより省力的・効率的に動け、少し運動機能回復にもつながり、「よっこいしょ」の後、「恥ずかしながら、掃除が終わり帰ってまいりました」の達成感が味わえるのか考えるようになりました。(本当の「恥ずかしながら・・」は達成感ではないですけどね)

「今日の肉じゃが、塩こうじを使って味付けしてみたけど、どう旨いか」とか、「あのさぁ、今度買ってきた洗剤の方が、前のより汚れの落ち具合良いなぁ。テレビのコマーシャルも、決っして誇大って訳でもないな」とか、

 夫婦の多面的機能の一つであるコミュニケーション機能の回復にも努め、子供たちの勉強指導をしてきて疲れ切って言葉の少ない家内から、少しでも会話を引き出してみたいと思っています。

 つい先日、令和2年5月29日に、政府の「少子化社会政策大綱」が閣議決定されました。これは、子育て支援政策などの指針を示した政府決意表明書みたいなものですが、「保育園落ちた、日本死ね」のあの強烈なブログ以降、何ができて、何ができていないのか、前に進んだものはあるのか、興味を以って読んでみましたが、当たり前の政策が目標と対策として並んでいるだけで、何をもって実現するのかはよくわかりませんでした。

 今は、子育てをしながらキャリアアップを目指す女性や、家事・育児に関わりたいという男性も増えつつありますが、妻が正規雇用の世帯は全体の3分の1弱であり、かつ子育て世代の男性は長時間労働の割合が高いため、実態としては、家事・育児の負担については、男性の分担割合が2割以下が全体の60%となっており、依然として女性に偏っており、女性一人が育児をするいわゆる「ワンオペ育児」の状況も解消されてはいないようです。

 私も、今は偉そうに、家事の半分は受け持っているなどと自慢げに言っているものの、思い起こせば、子供が小さい時は、研究に打ち込み、家内に任せっきりだった頃もあるように思います。今の家政夫業は、少々その頃に対しての家内への感謝と謝罪なのかもしれません。

 それぞれの省庁がそれぞれの役割を担い、内野政策をとっているので、他省庁の守備範囲までボールを取りに行くのは困難であることは分かっていますが、子育て支援などの政策においては、単に育休を取るとか、保育所を増やすとか、働き方改革をするだけの内野政策では効果はそう大して大きくはならないのだろう。

 下手すると、育休といって休んで、結局家でゴロゴロしているなんてことになりかねない。大切なのは、子供を見る面白さ、家事をこなす面白さが実感できないとだめなのだろう。

 また、子育てや家事が、自分のスキルアップにつながる何かが必要なのでしょう。先日、テレビを見ていると、コロナ感染予防のため自宅待機をしているスポーツ選手が、小さい子供2、3人を背中に乗せて、腕立て伏せをしているのを見ました。背中に乗った子供は、大喜びです。子供をあやすとともに、自分の身体機能の低下も防ぐ。これにどれだけの効果があるのか定かではありませんが、そういう工夫を自分なりに編み出していき、一石二鳥どころか三鳥も四鳥も狙い、かつ楽しんでいるところが味噌だと思いました。

 農村づくりにとって重要なのは、一つのアイデアではないし、一人のアイデアでもない。みんなが、今までやってこなかったことをやってみて、自分たちの暮らしを再度考えてみることだ。もしかしたら、子育てや家事を自分の楽しみに変えていく中で、大きなヒントが見つかるかもしれない。

 退職してから、山本家の買い物は、「家政婦のトクジ」がほとんど全権をもってこなしていますが、コロナ問題が発生してからは、三密を避けるために、いくつかのスーパーに開店時の早い時間に行っています。昨日29円だったキュウリが、どうして今日は35円なんだ、しかも昨日の方が新鮮じゃないかと首をかしげながら、私の今の目標は、如何に新鮮な野菜を安く見つけて、肉料理を控えても、満足感の得られる料理を創るかです。

 いつの日か当家の奥方様に、「高級フランス料理、食べに行ったみたいだよね」と一食千円以下で言わせてみたいものだ。

※写真はよく行くスーパーです。早朝は割と人がいないので私の買い物研究の時間となります。

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