楽ちん多面研修会 in みつけ

 昨日、令和2年7月2日、一般社団法人「農村振興センターみつけ」の事務所において、多面事務局の皆さんにお世話になり「楽ちん多面」の研修会を開催させていただきました。

 これは、昨年11月、山形県で開催された「令和元年度多面的機能支払交付金に係る研修会」で、農村振興センターみつけの事務局長の椿一雅さんが、多面活動の広域化に向けた課題と展望について講演された後で、農研機構農村工学研究部門の遠藤和子ユニット長が多面的機能の事務支援ソフトの紹介をいたしましたが、その時に、両者で話し合いが持たれ、農研機構から提案された「多面的機能支払交付金活動データ収集アプリの現地実証試験」のお願いを、農村振興センターみつけにお受けいただいたことに端を発します。

 椿さんは、いつも、広域事務局ができても、活動組織毎の事務がまったく無くなることはなく、集落ごとに活動の単位や予算が担保されることが基本で、最低限の事務は残り、それらの簡易化は図らねばならないだろうと言われる。面白いものがあるなら、どんな使い方ができるのかみましょうということで始まりました。その際、当研究会と開発元である株式会社イマジックデザインもアプリの操作説明等のお手伝いをさせていただくことになりました。(注:アプリは十分実用に耐えますが、どんな運用をするかは地域によって異なります。それを試験としてやってみようということです。)

 早速、65活動集落の中から、実証試験活動組織を7集落ご紹介いただき、昨年度末に、操作説明会を開き、今年度の会計からの導入を検討していただいています。本来は、5月中には、運用上、操作上の問題点を聞き取る予定でしたが、コロナ禍の問題が発生し、昨日まで接触できず、ようやく2回目の調査となりました。

 農研機構はICT導入に伴う活動組織の変化やアプリの機能性についての分析を行いますが、当研究会は、今年から新たにソフト開発に加わった(株)クロノステックとともに、農研機構の説明のお手伝いをさせていただくとともに、研修方法そのものの課題についても検討させていただいています。

 昨日は、7集落のうち、5集落の会計事務等の担当者が集まり、9時から12時まで、昨年版の操作の復習と令和2年度改良版の説明を農研機構の遠藤さんとクロノステックの友松さんからして、研究会の山本は後ろに控え、個別質問への対応をさせていただきました。

 写真にありますように、ソーシャルディスタンスをしっかりと取りながら実施させていただきましたが、こういう研修は、マンツゥーマンが基本、ユーザーがどうしても分からない時は、操作者のすぐ横で、マウスを使いながら、操作しなければなかなか伝わらないところもあり、ついつい接近し過ぎて、ふと気が付くと、マスクをしていても、近すぎるなぁと反省する場面もあり、コロナ感染防止対策は難しいものだなと思いました。

 アプリ操作の習得レベルには差がありましたが、数か月の自主練習で、実証地区の多くの方が、大方のことは理解されていることが分かりました。ただ、当日の研修はあまりにも内容がてんこ盛り過ぎた上、一つ一つの説明が長すぎて、げんなりされた方もいたように思います。

 格言「スピーチとスカートは短い方が良い(セクハラか!)」ではなく、「スピーチとアプリの説明は短い方が良い」ということです。

 研修に来られた皆さんからも随時意見をいただき、ありがたいことです。「こういうもんは、体で覚えるもので、マニュアルを見て覚えるものではない。体が順に自然に動いていくように、操作内で指示が出るのが良いのでは」と言うすばらしい意見もありました。また、楽ちん多面に装備されているデータチェック機能(データの入力忘れや重複記入をすると、「間違っていませんか」と注意が表示される)やリース支払いの登録機能については、「これは良いよ。間違っていても、教えてくれるのは良いよ」とか「これは、前は困っていたんです。何回も何回も登録しないといけなかったので。これで楽になるよ」というお褒めの言葉も頂きました。

 アプリ操作の説明については、マニュアルや操作ビデオを十分に用意していますが、そんなに簡単に伝わるものではありません。アプリだけならまだしも、そもそものWindowsの機能やExcelの機能も複合的に伝えていく必要がある訳で、説明する側もいつも、どうしたらうまく伝わるのか試行錯誤することとなります。

 農村でのICT活用を促進することを目的としている研究会ではありますが、研修をする度に、ユーザーの皆様からいろいろと課題を聞かされ、思い悩む次第です。唯々、ユーザーの皆様に感謝感謝であります。しかし、徐々にではありますが、理解が広がっていることも実感できてきました。

 ここで格言、やっぱり「習うより慣れろ」であります。慣れる研修になるよう、さらに、分かりやすく研修を目指したいと思います。

 見附市の実証地区の皆様も、もうしばらくお付き合い頂きたく、よろしくお願い致します。

 前夜、長岡泊まりで、夜の街には出ず、コロナ感染防止対策の行き届いた居酒屋で、夕方混む前に頂いた新潟県産ボタンエビはァプリァプリの旨さでした。

 格言「百聞は一見にしかず」の更に上、「百見は一食にしかず」ということでした。

※誤解のないよう説明しておきます。「楽ちん多面研修会inみつけ」と表題はしておりますが、正式には、「多面的機能支払交付金活動データ収集アプリの現地実証試験」のサポート業務inみつけということになります。

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