ゼロはじ 「第9回 キーボードにはなんとなく規則がある(2)」

3.3.大文字と小文字

 日本語入力を中心に説明します。日本語の小文字は、「っ」、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」がほとんどです。この小文字を打つ時は、「shift(シフト)」キーを押しながら対象となる文字キーを打ちます。例えば「ぁ(小文字)」だと「あ(大文字)」のキーを押すときに、左手の小指で「shift」キーを押したまま、同じ左手の人差し指で「あ(大文字)」を押します。押し方はこれが基本ですが、左手の人差し指で「shift(シフト)」キーを押したまま、右手の人差し指で「あ」を押すという方法も悪くはありません。悪いと書いてある本もありますが、ゼロからの方は、無理して左手だけのキー押しなんかしない方がいいです。結局、別のところを押してしまったりして、碌なことにはなりません。

 また、一つのキーを押しながらもう一つのキーを押すとき、同時である必要はありません。大切なのは、作業キーである「shift(シフト)」キーの押さえを緩めないことです。初めの内は確実にするために、「shift (シフト)」キーを先に押してから文字キーを押してみてください。

 とにかく、小文字を打ちたかったら「shift (シフト)」キーです。但し、「か」の小文字が出ないなんてことは言わないでください。元々ありませんから。かなで小文字があるのは、文字キーの右上に小文字があるものだけです。

 そして、ここで連動させて覚えておくことは「shift (シフト)」キーの本当の意味です。図9-1の「あ」の文字キーを良く見てください。左上「#」、左下「3」、右上「ぁ(小文字)」、右下「あ(大文字)」となっていますね。実は、上の文字を打ちだすのが「shift (シフト)」キーの本来の機能です。そして、英語入力の場合は左上、かな入力の場合は右上側を打つこととなりますので、例えば、「半角/全角」キーで「A」に変えて「shift (シフト)」キーを押しながら「あ」の文字キーを押すと、「#」が表示されるという訳です。

 なお、英語入力の時に、「shift (シフト)」キーを押しながら文字を打つと、それは大文字になります。英語の場合は、日本語と違い、通常時が小文字なので、そのまま打てば小文字、「shift」キーを押しながら打てば大文字となります。日本語と逆ですが、英語の場合なんて覚えなくていいです。日本語入力一本に絞ってキー操作を練習していきましょう。

 一つ面倒なのが「を」です。日本語で「を」は接続詞としてよく使うと思いますので、かな入力時はそのまま打てた方が良いと思うのですが、何故か、「わ」と同じところにあって、「shift (シフト)」キーを押さないと表示されません。面倒ですが、「を」はよく使うので、キーボードの右側の上の方にあることを覚えておいて、左手で「shift (シフト)」キー、右手の中指で「を」の文字キーを押してください。

3.4.決定と漢字変換

 さて、右側の作業キーから中央下に移っていきます。「かな」が入力できたら、次にすることは何だと思いますか。日本語で文章を書くとなると、それは漢字への変換です。

 変換するためには、かな文字を打った状態のまま、パソコンに対して、「変換してくれ」と頼まないといけません。例えば図9-3のように、『ワード(word)』で、「ためんてききのう」とかな文字を打ってください。た行、ま行、か行に跨るので、文字キーは右と左に分散していますので、一つずつ探して正確に打ってみてください。この段階で、全部、かな表記でよければ、決定ということで「enter(エンター)」キーを押します。

 「ためんてききのう」と、決定する前は下線が表示され、いくつかの変換の例が文字の下に表示されていますが、「enter(エンター)」キー押すと、下線は消え、文字が確定します。こうなったら、修正作業をしないと変更はできません。

 そして、漢字に変換するときは、決定ではないので、「enter(エンター)」キーを押さないで、中央下の「スペース」キーを押してください。例えば、「他面的機能」と変換されます。でも、まだ下線が付いていますよね。これはまだ確定していないということを表します。この漢字で間違いなければ、「enter(エンター)」キーを押してください。「他面的機能」と文字が確定します。「他面的機能」は変換間違いで、別の漢字の「多面的機能」だった場合は、「多面的機能」と表示されるまで、何度か「スペース」キーを押してください。登録されている漢字なら、「多面的機能」といつかは表示されるので、ここで正解なら「enter(エンター)」キーを押してください。「多面的機能」という漢字が確定されます。正解の漢字が見つかるまで「スペース」キーで探すだけです。見つからない時は、そんな文字は無いと思わないで、例えば「ためん」や「た」に分割して探しましょう。後は、徐々に慣れてくるでしょう。

 ここで、ついでに覚えておいた方が良いのは「スペース」キーの右隣の「変換」キーと左隣の「無変換」キーです。「変換」キーは「スペース」キーと同じ扱いです。「無変換」キーは漢字には変換しませんが、一端「カタカナ」に変換をしてくれます。再度「無変換」キーを押すと、カタカナ文字は小文字に変わり、更にもう一度「無変換」キーを押すと、かな文字に戻ります。どの段階でも「enter(エンター)」キーを押すと決定します。

3.5.修正アラカルト

 文字の修正の仕方は、右側上に並ぶ、「backspace(バックスペース)」キー、「delete(デリート)」キー「insert(インサート)」キーです。「enter」キーについては説明済みで、決定するときに使います。決定したものを修正するのが、残り「backspace(バックスペース)」キー、「enter(エンター)」キー、「delete(デリート)」キー「insert(インサート)」キーということになります。  どのボタンがどんな機能かは言葉の意味と一緒に覚えておくのが良いでしょう。先ず、「backspace(バックスペース)」、バック(戻って)にスペース(空白)ですから、戻って空白を打ちます。よって、図9-6にあるように、カーソルの位置から文字を一文字ずつ左へ遡って消していきます。

 「delete(デリート)」は消去という意味です。よって、図9-7のように、カーソルが置かれた位置の右の文字が一文字ずつ消えます。

 「insert(インサート)」は「差し込む」の意味なので、文字を挿入します。図9-8のように、割り込みたい位置にカーソルを移動して、「insert(インサート)」を押すと、カーソルの位置から右に文字が打て、以前にあった文字は売った文字の右側に押しやられていきます。「insert(インサート)」の機能が効いていないときは、カーソルの右の文字を上書きしていきます。一般的には、「insert(インサート)」は常に押された状態にしておいた方が良いでしょう。

4.注意すべきキー扱い

 ここからは、今の段階では敢えて覚えなくて良いことですが、キーボードを使っている内に入力がうまく行かなくなった時のために、知っておいた方が良いことを説明します。キーボードを使っていると、時々、自分では知らない内に何らかの機能キーを押してしまい、いつの間にか思い通りのキーが打てなくなることがあります。何らかのキーを打ってしまった時にキーにライトが付くようになっているキーボードもありますが、そうでないものも多いので、ここでは、よくある2パターンを説明しておきますので、気をつけましょう。

4.1キャプスロック

 先ずは、「capslock(キャプスロック)」を押してしまった例です。おそらく初心者はこれが一番多いと思います。本来は、英語入力で「shift」キーを押さずにアルファベットをすべて大文字にするために使うものです。「shift」キーを押しながら、一つその上にある「capslock(キャプスロック)」キーを押せば、「capslock(キャプスロック)」の機能が有効になり、以降のアルファベット入力はすべて大文字となります。解除は、再度、「shift」キーを押しながら、一つその上にある「capslock(キャプスロック)」キーを押します。日本語入力の場合は問題にはなりませんが、英語入力では、「shift(シフト)」キー押しているのにどうして小文字になるのかと気になりますが、難しく考えないでください。「shift(シフト)」キーを押さなければ大文字が表示されますので、キーが逆になっただけです。

4.2ナムロック

 キーボードには図9-10のように、右側に電卓のような数字だけを打てるテンキーというものが付いてるものがあります。「numlock(ナムロック)」キーはナンバー(number)ロック(数字固定)の略で、テンキーがある時は、一般的に、数字キーの「7」の上にあり、「numlock(ナムロック)」をオンにすると、数字だけが打てるようになります。作業において、数字データしか使わないような場合には、オンにしてテンキーだけで作業を進めたりします。また、オン・オフどちらの状態になっているのかは、キーボードによって、ランプの付く位置が異なりますが、どこかにはランプが付くようになっています。探してみてください。このナムロックも、よく知らない内にキーを押してしまっていて、数字が打ち出されなくなっていることがありますので、おかしいなと思ったら、ここに原因があるかもしれないと、気を付けておいてください。

※ようやく十か所目までたどり着きました。今回は、西国三十三か所巡礼の十番札所「明星山三室戸寺」になります。五千坪の大庭園は枯山水・池泉・広庭からなり、五月はツツジ、六月はアジサイ、七月はハス、秋は紅葉と、四季を通じて花が楽しめます。写真は本堂です。

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