人間ドッグ

 昨年は行けなかったので、今年は市の補助もしっかり使って『人間ドッグ』に行かせてもらいました。50歳になってからは毎年行っていたのですが、昨年はどうしたことか忘れてしまいました。ただこの『人間ドッグ』、行けば絶対に疾患やがんを見つけてくれるっていうものでもありません。実際に、私は前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAがオプションであることを知らずに、ずっと検査していなかったため、結局かなり進行してしまってステージⅣになってから発見され、仕事も辞めることになってしまいました。

 それ以来、病気や薬のことをよく勉強するようになりましたが、現役時代は特に症状がある訳でも無いし、自分は元気なのだと疑っていなかったし、そもそも健康にあまり興味もありませんでした。だから何の知識も持たず、「人間ドックはとりあえず受けとけば良いのだ」ぐらいにしか考えていませんでした。仕事をしっかりとこなすためには、先ずは身体が資本であると言う当たり前のことの認識が甘かったように思います。

 前立腺がんの疑いがあって、先生に初めてPSAを調べてみましょうと言われて「それ何!」って感じだったことを思い出します。友人にこのことを言うと、かなり馬鹿にされ、「50歳を超えたらPSAぐらい調べておくもんだよ」と言われてしまいました。

 前立腺がんになったこと以上に、ずっと健康に興味をもって調べてこなかったことが悔しいやら悲しいやら。自分の身体は自分のものであるので、責任を持つのは医者ではなく自分であり、検査の中身をしっかりと知って受けるべきだったと反省しました。

腫瘍マーカーがどれだけ確実なのかは定かではありませんが、まったく足しにならないということはないはずで、肝臓がんのリスク判定のAFP、胆道や消化器系の癌を見るCA19-9、胃がんや大腸がんを見るCEAなど、様々なオプションが増えていますので、何を調べておくかも重要ですし、読者の皆さんもよく知っていると思いますが、肝機能や腎機能を見るAST、ALT、eGFRの数値にも気を配る必要があるのでしょう。

 私は、「農村づくりで形骸化したワークショップはやらない方が良い」とよく言っていますが、いやいや『人間ドッグ』も一緒でした。形骸化させてはだめなのです。人間ドッグそのものよりも、自分自身の健康に関心を持ち、最近の体調をよーく観察して、問題点を探り、健康な点も確認し、更に、検査項目や数値の意味を学び、変化を自分事として捉えることが大切なのです。考えれば考えるほど、これまでの『人間ドッグ』を受ける姿勢に間違いがあったことに気づかされるとともに、本当に、『人間ドッグ』が農村づくりにおいてのワークショップと同じ位置にあることを感じます。自分の住む環境に関心を持ち、環境の変化を調べ、健康というお宝を探し、科学的な知見を得て、その状態の問題点を知り、どう解決していくかを考え、健康という宝をさらに育てて伸ばしていくこと、それが農村づくりです。ですから、農村づくりを進めるためにも、先ずは『農村ドッグ』で自分事として、農村の健康状態を知ると言う事から始めるのが正解なのだと思います。

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