肉食えよ。

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。元旦からすでに10日が過ぎましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか。昨年は能登の地震があり、能登地域の皆さんは大変な年の始まりでしたが、今年は豪雪災害で、特に東北、北陸はまたたいへんな一年の始まりとなってしまいました。お見舞い申し上げます。雪かきとか大変でしょうが、気をつけてお暮しいただきたい。どうしてこうも、東北、北陸方面ばかりたいへんなことになるのか。もっと日本列島全体で分け合えればと思うほどです。でもそれはお天道様が決める話なので、できないので、とりあえず無事だったところに住んでいる者としては、寄付などで応援するのと、ここはしっかり税金を早急に重点的につぎ込んで頂き、早い復旧・復興を望むばかりであります。営業利益1000億円以上の企業からは上乗せの法人税を臨時徴税するなんてのはどうだろうか。

 さて、令和7年の最初の投稿は、我が家のせこい食卓の話となります。

 「野菜ばかり食うなよ、肉食えよ。」って妻や息子たちに言いました。正月に家族で鍋を囲んだ時のことです。いや、決して、我が家が裕福だなんて言っているのではありません。寧ろその反対、うちは貧乏なんだから肉食えということなのです。

 我が家は1月1日、2日はお雑煮、おせちを食べて、酒の肴としてお刺身なども食べますが、3日には毎年恒例で鍋をすることにしています。まぁ、鍋の種類はいろいろで、しゃぶしゃぶやすき焼きの年もあれば、アンコウ鍋、鳥の水炊き、もつ鍋の年もあったり、みんな大好き「くばらの鍋汁」を使っていろいろと楽しんでいます。今年は北海道くばらが出している寄せ鍋の汁がたいへん美味しいことを知ったので、それを使っての寄せ鍋となりました。3日にはスーパーも開いているので、食材は朝買いに行きました。お正月だし、少し優雅にしたいよなってことで、鶏肉も入れるけど、タラも入れたいし、海老や牡蛎なんかも良いよねっていうことで、あらゆるものを寄せちゃう訳ですが、家族全員がどちらかというと野菜派、しかも、セリ、春菊、三つ葉といった香り野菜に目が無い、よ~し、そんじゃあセリもたっぷりと思って値段を見ると、「ナニコレ珍百景」、一束398円、これ、かなり安売りのスーパーでの価格ですよ。しかたないから、セリは一束にして、春菊をと思うと、これもまた298円、三つ葉に至っては鍋に入れてしな~てなったらほぼ一口二口の量なのに、これも268円って、正月の野菜はどうなっているの。そういや、今年はキャベツも恐ろしく高い。お好み焼きしたときの焼き面にソースでルイ・ヴィトンのロゴでも書いてやりたいくらいです。

 物価が上がっている上に、正月価格が上乗せされているらしく、価格設定が尋常ではない。セリにも、大間のマグロの初セリの御祝儀価格みたいなものがあるのだろうか。セリだけになんちゃって。考え込んでしまいます。兎に角、高いのです。それでも、正月ぐらいは取り合いせずに食べられるくらいの量を用意したい。なぜなら、一束なら、間違いなく、ママが「ママ、一番っ!」て子供たちを出し抜いてまで、半煮えを取ってしまうので、間違いなく足りなくなる。でも、とりあえずセリは我慢か。

 メイン素材と言えるのかどうか分かりませんが、海老も牡蛎も入っているのに、ぐつぐつと言い始め、最後に野菜を入れると、メイン素材よりも野菜からどんどんと減っていく。青いのが無くなって、鍋の色が白くなってから、野菜を取り遅れた私は、同じ398円で買った鶏肉を取る羽目となり、そして、最初の言葉が出るのです。

「野菜ばかり食うなよ、肉食えよ。」

 2021年12月6日の「言わせてもらえば」のコーナーで、「クリスマスケーキにイチゴ」という題名で投稿したとき、クリスマスに価格が高い時のイチゴをわざわざ使う必要はないだろう、ブロッコリーでも乗せておけばなんて言ってしまったが、この意見撤回します。必要なものは必要なんですね。好きなものはやはり食べたいものなんですよね。セリの代わりに小松菜でという訳にいかなかったということです。

 昨日スーパーに行ったら、ようやくセリ298円になっていました。鍋の季節いよいよ到来です。

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