
完璧ナビ
以前、妻と武道館でのコンサートに行った帰りに、確か、九段下の駅だったと思いますが、東西線のホームから半蔵門線へ行くのに苦労したことがあります。階段やエスカレーターを使って行くのなら何も問題はないのですが、エレベーターだけを使って移動しようとしたところ、間違って都営新宿線に降りてしまったりしたものだから、そこから半蔵門線に渡るのに、また登ったり降りたり、あっちへ行ったりこっちに行ったりして、結構面倒なことになりました。
駅をよく知っている人からすれば、何処が難しいのかと笑われそうなことなんですが、「おらぁ、つくばの田舎のおのぼりさんだっぺよ」ということで、ホームの関係がどうなっているのかちんぷんかんぷんで、なかなかうまく半蔵門線のホームに辿りつけませんでした。コンサート帰りということもあって、脚がそうとう疲れていたため、なるべく歩かないようにしたいというのもありますし、妻が階段を下りるのが不得意なもので、なんとかエレベーターだけで移動しようとすると、エレベーターの位置がよくわからなくて、悲惨な目に遭った訳です。
二人して間違ったのだから、私だけが悪いということではないのですが、最終的には「今度からはあなたがもっとちゃんと調べといてよ」なんて怒られてしまいました。妻が方向音痴だってことはよく知っているので、まぁ、私がその点を配慮してシミュレーションしておくべきだったのかもしれません。それにしても、妻の方向音痴は度を越えています。行先と反対のホームに行くことは当たり前、この行動はほんとに興味深い。とてもわかりやすいJR秋葉原の駅で、総武線のホームから降りてきて、中央出口、すなわちつくばエクスプレス側に出ないといけないのに、いつも、電気街方向へとスタスタと歩いて行く、私が後ろから「こらこら君はどっちへ行くんだい」って言う羽目になる。京浜東北線や山手線からコンコースに降りて来るときもそうだ、何故だか妻は電気街が好きみたいで中央改札とは反対方向に歩いていく。方向音痴のくせになんだか自信満々で先頭を切って行くのも不思議だ。そう言えば、先週の日曜日も水道橋の駅で、秋葉原方面はこっちて書いてあるのに、新宿・三鷹方面へ行こうとする。2時間ほど前に同じところから降りてきたばかりなのだが、これまたどういうことなんだろう。同じところに戻る帰巣本能みたいなものなのか。
九段下駅のエレベーターだけを使って目的のホームへ行くと言うのはミッションとして難しいのでしかたないとして、妻のこの方向音痴は尋常ではない。でも、怒られるのは常に私である。ちょっと理不尽。そこで、妻と行動を共にするときは、ロスが少なく、平坦なところを歩き、なるべく階段を降りるという行為はさせないルート探しをしないといけない。そして、付け加えるなら、妻の横を歩き、「はい、次右、はい、そこの通路を真っすぐ行って、左側のエレベータを乗るよ」ってナビをしないといけなくなってきました。
で、以前は出かける時は、どこで乗り継ぐかぐらいしか調べなかったし、高速道路のドライブでも何処のサービスエリアで停まるかぐらいしか決めていませんでしたが、最近はかなり細かく、トイレの場所が何処にあるのか、エレベーター、エスカレーターが何処にあるのか、何号車に乗るのが効率的か、様々なことをネットで調べてかなり綿密にシミュレーションすることになります。もちろん、歳が行くと、実際にはその通りは動けないこともあって、ここでトイレに行くなんて決めていたって、そうはいかない。これは妻だけの問題じゃなく、私もそうだ。なんだか尿意は急に湧き上がるものです。
地下専用のナビアプリはもうあるようですが、そろそろそういうものにお世話にならないといけないかな。いやでも、「ばあさん、こっちみたいだよ」なんて、スマートフォン見ながらナビするよりは、まだボケちゃいないよと言いたいのと、中・高校生の時のデートのシミュレーションのように、道程を完全に頭に入れて、完璧ナビで好きな人をスイスイっとエスコートできるようにしたいとも思います。只、きどって、ちょっと高級な寿司屋に入って、カウンターまでエスコートをしてみたものの、いきなり「ウニと鮑と大トロと」なんて言われちゃうと、意気込んだナビは全部リセットされてしまい、「あの~、年金暮らしなんですが分かってらっしゃいますか」って言ってしまいそうです。
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