農政批判じゃはじまらない

 「農業と農村にまだまだ希望があるようなことを、農家でないあなたが他人事みたいにほざいているが、農業で飯なんか食っていける訳ないじゃない。農村だってもう限界だよ。右を見ても左を見ても年寄りばかりじゃない。何も農村の現状を知らずに、頑張れば明日があるような物言いにはうんざりするよ」と言われたことがあります。

 農林水産省のホームページを見ると、農業所得は平成29年で191万円となっていて、平均でその程度ですから、その厳しさは尋常ではないことは間違いない。主業農家の農業所得としてみても668万円ですので、この言い分はある意味正しいのでしょう。

 でも、私は決してこの実態を知らずに、単にお気楽に、皆さん、みんなで頑張って考えて農村づくりをしていけばなんとかなるなんてことは言ってはいません。

 「今以上の大胆な所得補償政策でも展開していかないと、今の継ぎ接ぎだらけの政策では破綻するのも時間の問題なのでは、いつまで国は農業者を胡麻化すのか。その上に、担い手への集積と技術革新による大規模化が必要だって、何言ってんだよ。政策に従えば従うほど不幸になるじゃないか」と、農政批判の声は頻繁に聴く。そして、どうしようもないから、いつのまにか議員先生と握手をして、「俺たちの現実を見てくれよ。なんとかしてくれよ」と言いたくなる。

 でも、ちょっと待った。私の言い分はこうだ。農業をどうしろとか農村をどうしろと行政に言うことは大切だけれど、本当に頑張っている地域は、農政批判はほどほどにしながら、先ずは自分たちでできることからしているということだ。

 私は、諦めている地域の活性化を支援するつもりはありませんし、私のような凡人がそんな大それたことはできないと思っています。私が、この会を通じてやろうとしていることは、実際に農村を活性化させることではありません。どんな活動の考え方を持てば、活性化につながるのかをみなさんと一緒に考えましょうと言うことです。それが実は、活性化につながるものなのです。そうやってこれまでやってきました。

 ある農家の方が「農政批判するのが一番簡単だもんな」と言われたのが忘れられない。今の政策の中でも、地域としてやることはたくさんある。政策云々に関係なく、自分たちでどこまで考えてきたのかということが大切だと思います。

 「あなたの農村づくりは、どん底から這い上がる活動になったって言うが、それは一時凌ぎで、本格的な活性化にはなってないよ」とも言われるが、それじゃ、批判しているだけで何もしないのですか、何も考えないのですか。一生懸命考えた一次凌ぎは何も考えないのより悪いのでしょうかと言うだけだ。

 青臭いと思う方は、それはそうなのかも知れません。でも、青臭く生きていくことに力があると私は信じています。

 現実に雁字搦めにならないで、少し青い臭いぐらいで行ってみようじゃないですか。

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