楽ちん多面のソフトの研修会で、山形県河北町に行ってきました。2月からは、多面活動の報告書の作成が本格的に始まると言うことで、ユーザーから再度操作研修をしてもらいたいという要望があり、河北町さんにご協力いただき、1月29日、産業振興センターにおいて、いくつかの組織に集まってもらいました。

 多面活動の事務支援ソフト「楽ちん多面」は、全国のいくつかの地域での多面活動の事務処理の実態調査を元に、入力や出力方式などの共通事項を整理し、設計したものであり、企画・開発は、農研機構農村工学研究部門が設計を行い、株式会社イマジックデザインがアプリケーションの製作を手掛けました。エクセルを使ってのデータの整理ではなく、カレンダー入力により、データベース化するとともに、iPhoneやiPadのモバイル連携も可能で、組織の会計担当者が、最低限の入力で、 間違いなく、面倒な報告書の作成が簡単にできます。また、データベース化してあるので、後々、地理情報システムとの連動などにより、保全管理の成果や地域内での活動のバラツキなどについても分析できます。もちろん、ユーザーの皆様は日々の活動入力と金銭出納簿だけを付けていただければ、意識することなくデータは蓄積されます。

 河北町の活動組織の皆様には、モニター版の販売当初よりご協力いただき、ハードユーザーの方も多いことから、研修を通して、現段階での問題点などを指摘してもらいました。これらの内容については、今後、他の地域のユーザーからも意見をいただき、次年度の更新版に向けて、企画・開発元と改良について検討していきたいと思います。

 さて、当研究会の研修では、単にソフトの操作説明に終始するのは勿体ないので、夕方からは、これからの農村づくりについて多くの難問を抱える地域リーダーの皆さん数人と雑談会を設けました。食事付きの懇親会を兼ねたものですが、結構真剣に、次世代へのリーダー継承問題、多面組織の広域化の問題、地域の子供たちの教育問題、農業・農村のICT化の課題、地域活性化の方策などについて、次々と話題を変えながら議論しました。

 今回の議論では、『多面組織の広域化について、単なる事務軽減やリーダー人材の確保のための広域化はやらない方がいいだろう。それは逆に地域の自治力を低下させるだろう。組織がまとまることで、多面的機能の維持・発現に大きな効果があることが前提で、組織のまとまりには、地域の村がら(柄)をよく見極めないといけないだろう。』というような議論ができました。また、『役員に集中するような運営になっている場合は、見直し、多様な人材が活躍していける自由度の高い運営に仕組みを変えていくことが重要ではないか。』ということも互いに確認しました。

 私が言ったのではなく、私が提供する様々な優良、失敗事例を元に議論していき、そういう議論の流れができたということです。

 農村づくり・ICT研究会の目標と役割は、楽ちん多面を売ることではありませんし、操作説明をすることでもありません。寧ろ、地域の問題を地域が自ら考え、解決し、よりよい地域へ発展していくために何をすれば良いのかを模索することが大切で、私のできることは、全国での調査や実践経験を元にした知恵や知識、いや、ヒントぐらいの場合もあるかもしれませんが、そういう情報を提供することで、解決に至る有意義な議論に育てていくことです。私は、そういう場を設けたくてこの研究会を立ち上げました。

 私は、本会の趣旨を理解していただき、泊まるところと交通費さえ確保でき、スケジュールが調整出来れば、全国どこへでも参ります。是非、何かありましたらお声掛けください。

 翌日の朝、町内の冬水田んぼに白鳥が飛来しているのを見に行きませんかと、地域のリーダーの一人に誘われました。行ってみると、百羽ぐらいだろうか、白鳥はのんびりと水面に浮かんでいます。白鳥の姿も良いのですが、その周辺の田園風景との溶け込みが実に良い。サクランボの木に、ビニルハウス、畜産施設の赤い屋根も樹園の向こうに見え隠れする。骨組みだけになった冬のハウスもなかなか絵になっている。

 車から降りたら白鳥が飛び立ってしまうので、車窓から撮ったので、なかなか構図が決まらず、しかも、写真から分かると思いますが、白鳥さんたちは、警戒して、すでに首を擡げ、今にも飛び出しそうだったので、急いでシャッターを切りました。  

 ここの『冬水田んぼ』、すでに10年目だそうです。環境保全が効果を生むまでに年月が掛かるのと同じように、農村づくりも年月のかかるものです。白鳥が寄り集まっているところを見ている内に、そういえば、私たちも、昨晩、「冬水田んぼ」ならず「冬なべ宴んば(場)」に集まったなぁと、しみじみ感じました。

※仙山線「羽前千歳」の無人駅。人を避けて、鉄道を撮るのは結構難しいということが分かった。

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