令和3年度版『楽ちん多面』導入のススメ

 久しぶりに、多面的機能支払の事務処理・報告書作成支援システム『楽ちん多面』のことについてお話したいと思います。

『楽ちん多面』については、これまでも「言わせてもらえば」のコーナーで何度か触れて来ましたが、令和3年版の最新更新版Ver.1.3.0.2が7月26日に公開されたこともあって、宣伝も兼ねて、『導入のススメ』をさせていただきます。

 未だ、このシステム(ソフト)について知らない方もいらっしゃると思いますので、今回は、そもそものこのシステムはどういう経緯で作成されたものか、また、どうして当研究会が広報・販売・保守サービスを行っているのかについてお話します。

 農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための地域の共同活動を支援している農林水産省の「多面的機能支払交付金」においては、事務作業の煩雑過ぎることが、平成19年の旧制度の農地・水・環境保全向上対策の時から問題になっていました。

 平成26年に、法律に基づいた制度になって以降、本省の様式もかなり簡単にはなり、事務作業の煩雑さはだいぶ解消されてきておりますが、依然、後継者不足や高齢化により、自治活動が弱体化してきている農村部において、多面活動の存続はたいへん困難になってきており、特に、最近では、事務作業ができないので、交付金の受給を諦める等との声も聞こえてきました。

 そんな中、平成30年に、多面活動の事務軽減が施策推進に重要という国の方針を受けて、国立研究開発法人農研機構の農村工学研究部門が、特別な事務作業をしなくても、活動を記録していくだけで、活動を評価分析するためのデータ収集ができるソフト開発の企画を立て、仙台にあります株式会社イマジックデザインと共同開発し、会計帳票や自動報告書システムを付加して、『楽ちん多面』が完成しました。

 只、農研機構では販売ができませんので、現在は、イマジックデザイン社が著作許諾を受けて販売しておりますが、多面組織を全国的に見ますと、ICT導入がすぐにできるところもあれば、パソコン利用さえおぼつかないところもあり、民間ではできない地域の実情に寄り添った肌理の細かいサービスが必要であると思われました。

 そこで、システムの操作支援、運用支援として、農研機構の理事で農村工学研究部門長でありました私が退官した後、農村づくりと農村部のICT導入に関する技術指導をするためにボランティア団体『農村づくり・ICT支援研究会』を立ち上げておりましたので、『楽ちん多面』の利用についても支援を行うこととなり、今に至っております。

 只、せっかく研究会が関わるのですから、民間開発による押し付けのソフトではなく、研究会の活動のコンセプトでもある「農村地域の身の丈にあったICT技術の導入のためにも、現場の意見や要望をリアルタイムに反映しながら進化していくソフト」を目指しました。

 基本構造は完成度の高いシステムとなっておりますが、細部においては、「こんな機能があればいいのでは」、「こんな風に作ってもらえると使いやすい」、「こんなことはできないのか」と言う購入ユーザーや試用版ユーザーからの意見や要望を研究会で聞き取って、販売した額からライセンス費と郵送等の必要経費を差し引いた額はすべて、本省様式の改変と機能拡充に対応したプログラムの改良費に注ぎこんでいます。

 多面活動に勤しみ、日頃ご苦労をなさっている皆様からの意見と要望のおかげで、『楽ちん多面』はこの2年間でとんでもない進化をし、令和元年版から比較すると、操作性の良さ、会計帳票の充実ともに、多くの方に高く評価していただける内容のものとなったと自負しております。

 『楽ちん多面』は、49,500円(税込み)<5本以上まとめての購入の場合は割引があります>の買い切りのみで、毎年の保守費も必要ありませんし、別売での広域用のオプションもなく、一本買えば、小さな活動組織から大規模広域組織までオールマイティで使えるようになっております。また、是非、ホームページ(https://nousontamen.com/)をご覧いただきたいのですが、マニュアルから詳細説明、ビデオ操作説明まで充実しておりますし、操作説明や運用に関するご指導も、農村づくり・ICT支援研究会がボランティアでしっかり対応しています。ユーザーの皆様だけでなく、導入を検討している皆様におかれましても、遠慮なく何でもメールでいただければ回答いたしますし、場合によっては電話でも対応しております。

 このように、サービス内容については自信を持っておりますが、実は『楽ちん多面』には最大の欠点があります。それは、民間のように広報費に多くの経費を割いていないため、認知度が低いということです。大規模に販売をするのではなく、一件一件個別に対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。都道府県や市町村の研修会、場合によっては、個別活動組織での操作説明会のお呼びがありましたら、是非お声がけいただきたい。できる限りのご協力をさせていただく所存です。また、最近はコロナ禍にあって、Zoomによる研修会も承っていますので、お問合せください。

 「パソコンの利用さえ覚束ないのに、とてもシステムの導入は無理だ」という声をよく聞きます。更に、あまりにもホームページの説明ページが多岐に渡っているためなのか、「こんなに覚えることが多いのか、とても難しい」などと思われている方もいらっしゃるようですが、この記事で誤解を解かせていただきますが、ホームページでは、どんな小さな疑問にもお応えできるように説明を充実しているために膨大な量になっているだけで、これを全部読まなければ使えないなんてことはありません。『楽ちん多面』は、パソコンを持っていて、ちょっとしたExcelの知識さえあれば、基本は簡単で、活動内容の入力と金銭出納の入力とリースの3つの入力をすれば、すべての会計帳票と本省への報告様式は自動で完成します。絶対に簡単です。少し練習は必要ですが、どんな人でもおおよそ1週間でほとんどの機能をマスターできます。

 多面事務でお困りの活動組織、広域事務局の会計担当者の皆様、自信をもって『楽ちん多面』をおススメします。今、この夏からがはじめ時です。ご利用いただいたユーザーの皆様からこういう言葉をよくいただきます。「楽ちん多面は思ったより簡単で。今になってみると、去年までの苦労は何だったのだろうか」と。

関連記事

コメントは利用できません。

ページの使い方

はじめに、このページ使い方を以下で説明します。

使い方

会員登録の方法

会員登録が分からない方は、以下で会員登録申請から承認、ログインの方法を説明します。

使い方

用語解説

理解しにくい用語を以下で解説します。

今後、用語は増やしていきます。

用語解説

趣旨に賛同していただいたICT技術集団

  1. 私の親が山形市内の農家出身で、子供の頃から良く山形に行って遊んでおりまし…
  2. 宮城県仙台市にあるイマジックデザインです。ソフトウェア開発、CG,VRコンテンツ 制作を20年行っ…
  3. アイサーク株式会社の佐々木と申します。当社は平成20年に設立され、東京都台東区に本社を置くIT関連…
ページ上部へ戻る