アプリまごまご

 最近、私のスマホはたくさんのアプリがインストールされています。スマホを一日中手放さないZ世代の若者には負けるかもしれませんが、私の年齢にしては結構多い方ではないかと思います。モバイルマーケット白書(フラー株式会社の作成)によると、日本人一人が所持するスマホアプリは平均103個、実際に使うアプリは38個だそうです。今数えてみたら、私のスマホには176個ありました。よく使うのは30個程度でしょうか。統計、なるほどねぇ。まぁ、結構多い方でしょ。多ければ良いって訳じゃないけれど。

 私は、長い間Android(アンドロイド)ユーザーだったのですが、楽ちん多面モバイルの無料配布が始まった令和元年からiPhoneに変えました。多面活動の事務軽減支援ソフト「楽ちん多面」とそのモバイル利用を普及促進している私がiPhoneを使えない訳にはいきませんからね。でも、Androidで慣れてしまっていたので、使い勝手がかなり違ったため、操作に手こずってしまい、iPhoneはなんて使いにくいのだと感じました。

 ですから、しばらくはほとんど冒険をせず、最初からインストールされていたアプリに、LINE(ライン)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)等のSNS類、docomoサービス関連のアプリと、GoogleDrive(グーグルドライブ)をインストールしているぐらいでしたが、その後2年間で、いろいろなアプリを登録しました。登録者数がなかなか増えないで困っているマイナンバーアプリも、政府を助けてあげたいって気持ちで登録しましたし、評判の悪いコロナ接触確認アプリCOCOA(ココア)、最近ではワクチン接種証明書アプリも登録しました。MAFF(農林水産省)、SmartNews(ニュース)、WeatherNews(天気)などの情報アプリやファイナンス関連も増やして、176個に到達しました。

 これまでショルダーバッグを膨らませていた小銭入れやお店のポイントカードケースもすべて止めてしまって、ほとんどの支払いはスマホのタッチ決済、カードもポイントもアプリで対応しています。よって、現在のバッグの中身はメガネとハンカチとティッシュ、替えのマスクぐらいになって、ショルダーバッグはかなりスマートになっています。

 3年間使って慣れてきて、iOSがようやくある程度使えるようになってきたので、昨年あたりからスマートフォンだけでほとんどの生活ができるようにしてみた結果です。

 デジタルな仕事をやっているとは言え、元々は農村づくりの専門家で、どちらかというと昭和アナログ人間ですので、最初は、このなんでもアプリ生活には違和感がありました、と言うか、セキュリティも含めてかなり心配でした。

 まだiOSで分からない点があるものの、それでもやってみれば、なんとかなるものです。マニュアルを読んで覚えるということをしていないため、試行錯誤を繰り返すときもあるし、最近よくあるのが、同じ操作が前の日にできて、次の日はできなかったりと四苦八苦しながらではありますが、なんとかデジタル生活を満喫できるようになってきました。

 先日、もうこれ以上はやめときゃいいのに、調子に乗って、「Scan&Go」というアプリを設定しました。これは近くにこのアプリを使うスーパーマーケットができたため、使ってみたものです。

 スーパーマーケットでは、今までは一般的に、ショッピングカートに商品を入れて、最後に無人レジでバーコードの読み取りをして、お買い上げ金額が表示されたら、現金やカードでの支払いをしますが、「Scan&Go」の買い物の仕組みは、自分のスマホにバーコードの読み取り機能がついたアプリをインストールし、商品をカートに入れる度に、自分のスマホでバーコードを読み取っていき、買い物が終われば、自分で勝手に会計をスマホで済ませてしまい、決済後にスマホに表示されるQRコードを駅にある自動改札機みたいな奴に読み取らせると、カートごと外に出られるようになっています。謳い文句としては、「レジ待ちが無くなります」とありますが、製品の置いてある場所で一つ一つスマホで製品のバーコードを読み取るか、最後に無人レジで全商品のバーコードをまとめて読むかの違いなので、時間的にはそう大して変わるものではないと思う。今のところ、このアプリを使っている人が少ないので、確かにレジ待ちもなく、スイスイと改札機を通り過ぎることが出来るものの、「支払い感」が無いので、まるで万引きしたみたいになってしまって、なんとなく、「出てよろしいでしょうか」と、頭を掻きながら申し訳なく外に出る感じになる。

 実は私はスマホの技術的なことはあまりよく分かっていません。ですから、操作が順調に行っているときは良いのですが、何か面倒で専門的な用語でアプリ側から指示が表示されると、「それなんのこと」、「何をやればいいの」と急にまごまごしてしまいます。それでも、3年間iPhoneを使った結果、なんとか、まこまごしながらもたくさんの性質の違うアプリを使うことができるようになりました。

 使えない私がなんとか使えている、使えるようになったことから得た教訓。それは、アプリ利用で重要なのは、最初は「まごまご」して良いのではないか、「まごまご」すべきだということです。アプリが「まごまご」させても、途中で固まったり、訳の分からない指示をしない限りは、まぁ使える。後は慣れるだけではないかと思います。

 当然ですが、「楽ちん多面モバイル」と「iVIMS」(農村地域の資源管理用モバイルGIS)はインストール済みです。こちらは「まごまご」しません。

※アイキャッチの写真は、これまで使った携帯を全部引っ張り出してきて並べてみたらこんなことになっちゃいました。まだ他に2台ありましたが、あまりに汚いので並べませんでした。

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