令和4年度版「楽ちん多面」についての質問

 令和4年度版「楽ちん多面」が2022年6月10日より発売・更新開始となり、現在購入申し込みを受け、郵送での発送を進めているところですが、昨年度版も含み、これまでにご利用者からいくつかの質問や問題点の指摘を受けておりますので、それに対する回答を致します。

 これから、本格的な運用が始まるものと思われますが、今回は、特に、販売と運用の方法についての質問にお答えします。

質問1.購入したいのですが、メールを持っていません。申し込みのフォームを見ると、メールは必須になっています。購入できないのでしょうか。

回答 大丈夫です。メールはなくても購入できます。連絡事項を早く伝えるために、メールを必須としていますが、インターネットが使えるなら、購入申し込みフォームからメールを省いて送信いただいても、研究会には繋がりますので、申し込んでください。但し、電話番号と住所は間違いないように入力してください。こちらから電話で連絡いたします。また、フォームからではなく、メールで、郵便番号、住所、電話、組織名、登録者氏名(利用者)、組織での役職を送っていただいてもかまいません。

※なお、メールの欄に何も入力しないで送信しようとするとエラーになりますので、楽ちん多面専用メールアドレス「nousontamen@web.so-net.jp」を仮入力してください。

質問2.活動記録簿と金銭出納簿が連動しているが、私のところの組織では、金銭出納簿は別に作っているので、活動記録だけを使いたいのですが。

回答 本アプリケーションは、確かに、活動記録簿と金銭出納簿を連動しています。これは日当や支出内容と活動記録が紐づけされているか否かを明確にするためのものです。でも、地域によって運用の仕方は様々あることは承知していますので、活動記録と金銭出納は決して連動させる必要はありません。活動記録だけ使いたい組織は、活動記録だけの入力をしていただければ、問題なく使えます。どうしても連動して使わないといけないと言うことはありません。

質問3.楽ちん多面はiPhoneやiPadを持っていないと使えないのですか。

回答 楽ちん多面はPC用のアプリさえあれば、多面的機能支払の報告書の作成にかかるすべての機能が使えます。iPhoneやiPadがあれば、幅の広い使い方もできますが、必ず必要ということではありません。PC用のアプリは交付金で購入することができますし、iPhoneやiPadも多面的機能支払活動のみで活用するなら、交付金で購入することができると聞いています。詳しいことは、市町村や県の担当者にお尋ねください。

質問4.活動項目や内容をユーザーが任意に増やすことができますか。

回答 全部で100個まで自由に増やすことができます。本ソフトでは、取組番号表には、本省が指定している基本形がデフォルトで設定されていますが、本省の様式の番号を変更しない限り、100番~199番まで項目を自由に作成することができるようになっています。但し、本省の様式を見る限り、番号シートの変更は組織ではやらないで、都道府県の担当者のみと書かれてありますので、変更の際には、市町村担当者等に聞いていただくことが良いと思われます。

また、現在の最新バージョンVer.1.4.0.1では、全国の多くの県に対応し、事前に活動項目を追加した取組番号表を準備していますので、ご自分での入力はしなくても、必要な取組番号表を読み込んでいただくだけで、都道府県の追加に対応します。都道府県で活動項目の追加が無い場合は、取組番号表(令和2年度版)をそのままお使いいただけます。なお、都道府県の様式は、「楽ちん多面」ホームページからダウンロードできます。

質問5.楽ちん多面の交付金で買えるのですか?

回答 案外、知らない方も多いのですが、楽ちん多面などの事務支援ソフト類は交付金で購入することができます。PC、iPhoneなども経理に活用するための機材ならば交付金を使うことができます。備品管理は必要となります。

質問6.エクセル(Excel)は使えるので、エクセルのような入力が良いのだが、本アプリケーションはとても使いにくいように思うが、どうしてか。

回答 エクセルで慣れておられる方々には、確かに、本アプリケーションの入力方法は、これまでと違って面倒に感じるかもしれません。ただ、決して難しい入力方法にはなっていませんので、最初の取っ付きに違和感があるだけですぐに慣れると思います。エクセル方式がどうしても良い方は、農林水産省のホームページで様式が公開されていますので、それらを使っていただくしかありませんが、本アプリケーションの方式は、データ入力を忘れた際の、エクセルでの行挿入や差し替えなどの面倒とそれによって生じるエラーがなく、忘れていたデータであっても、いつでも入力すれば、全自動でエクセルを作ってくれますので、理解が進めば、より簡単に感じると思います。また、難しいことを説明するのは控えますが、将来の幅広いデータ処理に繋げ、iPad、iPhone等のモバイルとの連携をするためにも本データベース方式が適正であることをご理解いただければ幸いです。

質問7.写真や地図の整理などもできるようになっているが、機能がいろいろとありすぎて対応できない。

回答 確かにその通りです。地図の整理等必要ないと言われる方もたくさんいらっしゃると思います。本アプリケーションを開発するに当たっては、全国の様々な地域でのこれまでの事務処理業務を調査させていただきましたが、その結果、必要な項目ややり方は千差万別であることがわかりました。最小限の機能だけでは実用的でないが、すべての地域が望むものにすると使いにくくなる訳です。そこで、今回は試行錯誤の上、将来的な地域資源管理のあり方も視野に入れて、少し多めの機能を入れることにし、広域対応としてはiPad、iPhone等を使って、多くの地区、現場が連動して使える機能や地図機能などを搭載することにしました。ただ、最小限の機能で十分と言われる方にも対応できるよう、必要なところだけ入力しても良いようにしました。ご理解いただきますようお願いいたします。(※なお、iPad、iPhoneのモバイル機能を使わない方のために、マニュアルにはPC版のみとモバイル+PC版の二種類を用意しています。)

質問8.本省様式などの仕様が変わったり、バージョンアップなどの保守はどうなるのか。

回答 農林水産省の様式は、31年度大幅に変わりました。これまでの傾向から申しますと、毎年マイナーチェンジはされ、5年に一回、期が変わると大幅な改定があるように思います。そこで、今期間中である令和5年度末までは、本ソフトは様式等のマイナーチェンジにつきましては、開発元である株式会社イマジックデザインと研究会が対応していく予定で、当初お買い上げの定価45,000円の中に保守を含ませていただいておりますので、別途、保守費を頂くことはありません。また、バージョンアップについては必要に応じて実施し、お知らせをいたします。(但し、令和6年以降は年1万円程度の保守費が必要となる場合があります。また、大幅な改定があった場合は製品が変わりますので、対応は未定です。なお、会計帳票等はそのまま活用できます。)

質問9.組織は1つだが、2集落で使いたいのだが、2本ソフトが必要ですか。また、2組織の事務処理を一台のパソコンでやっているのだが、ソフトを一台のパソコンに2つインストールできますか。

回答 組織が1つなら、1つのシリアル番号で使っていただいて結構です。1組織に対して1シリアル番号が基本です。また、2組織を一台で扱うような場合は、一台のパソコンにソフトは1本分で、組織別にデータファイル(.tamen)を作成することで、切り替えてご使用いただくことができます。 但し、基本は、一組織で、パソコン一台につき1本とさせていただいており、例外として同じ組織内の場合は複数台にインストールすることが可能です。

 このように緩やかなルールにしておりますのは、「楽ちん多面」の売りは、パソコンが不得意な人にもどんどんと使っていただくことと、パソコンが得意な人がいろいろと工夫をしながら、ソフトを使って、事務委託に積極的になってもらうことを支援することであるからです。

質問10.広域組織でも活用できますか。

回答 楽ちん多面は、元々は一活動組織用のソフトで、広域組織のユーザーの皆さんには、工夫をして使っていただいておりましたが、令和2年度版以降は、広域組織にも対応させて、活動組織毎に整理したものを、広域の事務局で纏めるためのファイルの統合機能を搭載しています。活動組織毎に活動記録、収支決算をしながら、全体でも、それらのデータを活動組織別に参照することができます。

 また、GoogleDriveをセットすれば、iPhoneやiPadのモバイルから活動、金銭出納記録を送信することで、本体の楽ちん多面に現場からのデータを取り込むこともでき、これらの機能を応用すれば、広域事務局の事務支援にもつながります。

質問11.Windows7なんですが、大丈夫ですか。

回答 楽ちん多面のPC版については、Windows 10以降に対応しています。また、モバイル版はGoogleドライブを使用することからGoogleドライブアプリの対応バージョンであるiOS 13.0以降、iPad OS 13.0以降(2021年11月時点)に対応しています(iOS, iPad OSのバージョンアップに伴い変更されることがあります)。申し訳ありませんがAndroidには対応しておりません。ただ、モバイル版はシステム全体の補助的な位置づけですので、モバイルを持っていなくても十分に使えます。

質問12.立て替え払いやリースの登録、源泉徴収票も作成できますか。

回答 すべて可能です。立替日と精算日を区分した整理もできます。リースはリース入力において、リース元、リース物品を様々な単位(時間、半日、日~年、個、式、台・・・・)で登録しておいて、それを何度でも引き出して使えるようにしています。日当、リース、立替払い毎に整理でき、全体の合計も人別・集落別に集計されます。令和4年度版より源泉徴収票や振込表等の作成もできるようになりました。

質問13.「楽ちん多面」は農研機構と株式会社イマジックデザインで企画・開発されたものなのに、どうして農村づくり・ICT支援研究会という任意団体が販売と普及指導を担当しているのですか。

回答 楽ちん多面を開発したのは、確かに農研機構と株式会社イマジックデザインです。農研機構は国立研究開発法人なので販売事業はできませんので、民間であるイマジックデザインに著作許諾をして、販売をすることになりました。ただ、農村へのICT導入や農村づくりのノウハウを有する農村づくり・ICT支援研究会が、多面的機能支払交付金の制度については、農地・水・環境保全制度当時から深く関わり、地域住民に寄り添ったサービスが幅広くできると判断されたことから、イマジックデザインから委託を受け、販売、普及を当会が受け持つことになりました。ライセンスに関する責任は、農研機構と株式会社イマジックデザインがもっておりますので、安心してご購入ください。

質問14.令和3年度版までと令和4年度版は何が違うのですか。

回答 本省様式が令和2年度版以降、毎年変わっているので、令和4年度版で本省様式に対応しました。また、ユーザーの皆さんからの要望を受けて、立替払いや会計帳票等の改良を行いました。只、毎年買い替える必要はありません。更新があった場合は、毎年、6月末を目途に、最新更新版のお知らせをメールにて行います。ホームページのダウンロードサービスのコーナーからいつでも最新のものをダウンロードできるようになっています。

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