梅雨入り災害事前準備

 昨日、6月7日(金)11時、気象庁は、関東甲信地方、東海地方、北陸地方、東北南部が梅雨入りしたとみられると発表しました。関東甲信や東海ではほぼ平年と同時期で、北陸や東北南部では5日ほど早い梅雨入りだそうです。

 今年の梅雨は例年より雨が多いと予測されているようで、毎年のように発生する集中豪雨の状況を鑑みるに、シトシトと梅雨空などと風流はなく、いつでも嵐が来ると思い、十分な準備をしておく必要があります。昨日もすでにいくつかの地域で、大雨・洪水警戒レベル4が発令されました。どんな時もどんな場所でも、備えあれば憂いなしです。

 皆さんのお住いの地域でも、日頃より準備されていると思いますが、被害が想定される場面はシミュレーションをしておいて損はありません。今回は、事前に留意しておくべきこと、対策しておくべきことについて触れておきたいと思います。

 ここに触れることは、あくまでもこれまでの経験に基づくものであって、想定外のことは起こりますので、実際には地域毎に関係者で十分なコミュニケーションを図っておくことが重要です。

政府関係のホームページでも多くの注意喚起がありますので、それを参考にしていただくことが一番ですが、ここでは、私がより大切だと感じることを上げておきたいと思います。

1.懐中電灯や携帯ランタン、食料、飲料水の3日×人数分の備蓄は常にしておきましょう。我が家は食料の準備は常にしているのですが、案外、備品類の準備は弱いところがあります。いざ使おうとしたら電池がなくて、真っ暗闇の電池探しということもありました。雨が降る前に、使えるか使えないかは確認した方が良いでしょう。後、非常用の避難バックの準備もしておくとよいと思います。逃げる時には、どのバックが良いかなんて優雅に選択している場合ではありません。

2.テレビ、ラジオで、警報や注意報、避難勧告などの情報をしっかりと捉えてください。停電するとコンセントに繋がっているものは動かなくなります。補助電源を備えたり、パソコンだけでも動くように無停電電源装置の準備もできればそれに越したことはありませんが、案外、数千円の電池式ラジオが効果を発揮することがあります。また、最近では発電機を持っている家もあると思います。ただし、浸水などが予想されるところは、低いところにこれらの備品を置かないようにしてください。

3.警報や注意報の種類とその切迫感を確認しておいてください。気象庁が出す「注意報」、「警報」、「特別警報」は、この順に切迫感があり、災害に発展する可能性が高くなります。それに対して、自治体毎に出す発令は「避難勧告」と「避難指示」であり、こちらは災害対策基本法に基づいて市長村長が発令するもので、切迫感というよりは避難についての強制力を示し、「勧告」よりも「指示」の方がより強く、これがでると直ちに避難しなければいけません。昨年まではこの2つの基準から判断していましたが、内閣府では、昨年の西日本豪雨を教訓に、「避難勧告等に関するガイドライン」を改訂し、より直感的な5段階のレベルに設定しました。もうすでにニュース等でお聞き及びであるとは思いますが、ここでも、文頭に、内閣府が出しているちらしの一部をお示ししました。警戒レベル4は全員避難であることを絶対憶えておいてください。

4.避難場所や避難経路の確認は雨が降る前に絶対しておいてください。いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておきましょう。日ごろからよくわかる場所に貼っておくのも良い。避難できる状態であっても、予測できなかったことが発生し、避難経路通りに避難できない場合もあります。頑なに示された経路を守るのではなく、状況を把握して、迂回しても、絶対安全の経路を選択してください。水が溢れて水路であることが分からなかったりすることもあります。迂回と言っても、知っている道で、知らないところは通ってはいけません。

5.ご家族同士の安否確認と関係者への連絡網を確保しておいてください。別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には災害用伝言ダイヤル171のサービスを利用しましょう。更に、自治会長さんや区長さん、市役所、町・村役場の電話番号、学校、地域内のコミュニティの連絡先をいつでも見られるようにしておきましょう。

 まだまだありますが、以上5点は、是非確認しておいてください。さあ、我が家も準備に入ります。マンション住まいなので、浸水の心配はないと思いますが、停電や水道が止まったりはありますからね。先ずは鯖の水煮缶をと。

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