ゼロはじ 「第22回 Excel(エクセル)の配置で表を綺麗に整える」

4.2.文字の配置を整える

 罫線が引けるようになれば、今度は、「配置」について操作を習得します。覚えておいた方が良いのは「セルの結合」と「文字の配置」です。特に、セルの結合は表の体裁を整えるのに重要な機能となります。

4.2.1.セルの結合

 図22-1の左図を見てください。現在すべての行に横罫線が引かれ、外周が太線で囲まれている状態です。ここで、左図の赤枠の場所はセルを一つにまとめた方が見やすいところです。

 例えば、「活動時間」は「開始時刻」~「実施時間」までの4行全体にかかる項目なので、活動時間の下のセルの横線は必要がないものですし、「参加者名」のところも、「山本一太郎」から「西原六太郎」までが農家ですので、「農家」の下のセルの横線も必要がありませんし、参加者名ではA13~A22までが一つのセルになっていた方が分かり易いです。そこで、これらの赤枠のところを一つに結合してしまいましょう。

 それを実行するのが文字の制御です。先ずは、結合したいセルを選択します。図22-1の真ん中の図を見てください。範囲の選択はこれまでの操作と同じです。先頭のセルへマウスを移動し、左クリック押しながらスライドさせて、範囲をグレー色にします。次に、この範囲にセルの結合を実行しますが、2つやり方があります。一つはマウスだけの操作で行う方法ともう一つは、タブ機能のリボンから直接操作命令を行う方法です。

 先ずはマウスだけの操作を行います。図22-1の右図で、グレー色に変化したセルの範囲の上にカーソルを置いたまま、右クリックでメニューを表示し、「セルの書式設定」を選択します。

 図22-2の左図ように「セルの書式設定」のメニューが表示されますので、その中から「配置」を選択します。次に、「文字の制御」の一番下「セルを結合する」の四角ボックスに✓を入れてください。図22-2の右図のようになりますね。セルの範囲を一つずつ選択して同じ操作の繰り返しでもかまいませんし、一度にすべての結合範囲を選択して、一気に結合してしまうこともできます。

 一度に範囲を選択する方法は、これまで学んでいませんでしたので、ここで説明しますが、慣れないうちは、面倒ですが、一つずつ選択した方が良いでしょう。

 図22-3の例では、先に、「活動項目番号」のA7セルで左クリックしたまま下のC12セルまでスライドしてグレー色に変えた後、キーボードのCtrlキーを押したまま、「非農家」のB19セルから下にB22までスライドして範囲を囲みます。繰り返し、キーボードのCtrlキーを押したまま、A2セルの「活動日」で、横の列をC2セルまで繋げられます。範囲をすべて選択し終えたら、「セルを結合する」を実行します。一気に3か所がそれぞれで結合されます。

 セルの結合の方法はもう一つあります。図22-4のように、タブ機能の「ホーム」のリボンから「配置」の「セルを結合して中央揃え」を左クリックします。左図のようにセルが結合しかつ文字が中央に揃いました。

 この方法を使って、すべての結合を終え、罫線や列の幅の体裁を整えたものが図22-5です。だいぶイメージに近づきました。

4.2.2.文字の配置

 さて、図22-5でも十分に目的に達しているのですが、この際、もう少し機能を覚えましょう。図22-5をよく見ると、「活動時間」と「非農家」というところだけ、文字がセルの中央に揃っていますが、他は左端に詰まっています。気持ちが悪いので、全部中央に揃えてみましょう。図22-6のように、文字の配置を変える範囲を選択して、選択した範囲の上にマウスでカーソルを移動し、右クリックしてメニューを表示し、「セルの書式設定」→「配置」と選択します。

 セルのどの位置に文字を表示させるかは、「配置」の機能で調整でき、横位置と縦位置の組み合わせで、セル内の文字の位置が変わります。図22-7のように、一つのセルに表示された「農家」の文字をセルの中の様々な場所に表示させることが出来ます。また、文字の制御では、「セルを結合する」以外に、「折り返して全体を表示する」と「縮小して全体を表示する」があります。前者を選択すると、文字がセルの幅一杯で切れていた部分はセル内の二行目に自動で調整されます。後者を選択すると、文字を小さくしてセル内に収めます。

 文字の配置や制御の選択については、「セルの書式設定」の「配置」でも行えますが、図22-8のように、直接、タブ機能のリボンからもでも可能です。

4.2.3.フォントを選択

 セルごとに文字のフォント(書体)も選択できます。図22-9では「活動記録」、「活動時間」、「活動項目番号」、「参加者名」のそれぞれのセル(結合した場合は結合した全体のセル)毎にフォントを設定してみました。右図は設定後の状態です。

 図22-10にあるように、セルの範囲を選択した後、右クリックでメニューを表示し、「セルの書式設定」→「フォント」を選択します。選択した範囲すべてが対象となりますので、セルごとに設定を変える場合は、面倒ですが、一つずつ設定していきます。

 図22-11のように、最終的に、図21-2にあったイメージ通りの表に完成しました。

※応頂山勝尾寺の名前は勝王寺に由来があります。清和天皇の玉体安隠を祈って効験のあった行巡上人に、帝が「王に勝った寺」の意で「勝王寺」 の寺号を授けたということだが、「王」を冠するは恐れ多かったようで、「尾」に字をひかえ、勝尾寺と号したということだ。後、勝運の寺として信仰されて来たのですが、「勝」という字の勇ましさに似合わず、寺は実に優美で、八万坪の境内は圧巻。近くには大阪府屈指の名勝「箕面の大滝」もあります。写真はたいへん古いものですが、今は本堂も境内も改修されたようで、さらに美しくなっているみたいです。私は大阪府立池田高校の出身ですが、2年の時に友達数人と授業をボイコットして、数キロ離れた箕面の大滝、勝尾寺まで遊びに行ったことがあります。野生の猿がかなり凶暴で、弁当を狙われたことを覚えています。

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